近藤議員の質問

20266月定例会で、近藤久子議員(市民の会)は「孤独孤立対策・田園文化センター・郵便局連携」の3テーマで質問しました。孤独孤立対策では令和8年度事業化予定の重層的支援体制について「誰が動くのか」という役割分担の明確化を求め、支援者同士が困難を分かち合える場の設置も提案しました。田園文化センターについては借地買取り・駐車場確保を繰り返し要求しましたが、市の答弁は「検討中」「詰めていきたい」が多く、具体的な体制像は示されませんでした。孤独を抱える市民に届く支援の仕組みが令和8年度中にどこまで具体化されるかが問われています。



令和8年(2026年)6月定例会 一般質問

孤独孤立対策・田園文化センター
・郵便局連携について

👤 質問議員:近藤久子 🏛 会派:市民の会 📋 全3議題
🏛 市の現状と取り組み
  • 令和8年度に重層的支援体制整備事業を事業化予定(令和6年答弁より)
  • 庁内で係長ワーキング・管理職会議を設置し情報共有中
  • サポートルーム「ひなたぼっこ」(社協委託)設置済み
  • 1人暮らし高齢者等巡回相談員の連絡協議会を順次設立中
  • 「いきかたノート」令和7年改定済み(緊急連絡先欄あり)
  • 田園文化センター:平成元年建設・築37年・借地運営(総事業費約5億363万円)
  • 郵便局との包括協定:令和3年締結済み・市内22箇所のネットワーク
📊 現場の現状と調査結果
  • 令和6年 小中高生自殺者:529名(過去最多)
  • 孤立死推計:約2万2,000人(内閣府・令和8年4月公表)
  • 2050年 単身世帯推計:全世帯の44.3%
  • 田園文化センターの駐車場問題は平成元年から指摘(市議会だよりに記録)
  • 玄関前への無断駐車が常態化・雨天時に子連れ利用者が横断歩道を渡る状況
  • 総務省「郵便局の利活用事例集」(令和7年3月)に多様な連携事例を確認
🎯 今回の議論のポイント
🤝
「検討中」のまま事業化できるのか
令和8年度事業化を予定する重層的支援体制だが、体制の具体像・スケジュールとも未明確。支援者の負担を分かち合う場の設置も「今後詰める」にとどまる。
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37年越えの宿題・駐車場問題
田園文化センターの駐車場不足は平成元年から指摘されてきた。法定耐用年数まで残り10年という状況の中、「検討する」答弁が繰り返され、具体策は示されなかった。
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令和3年の協定から5年・次の一手は?
包括協定締結から5年が経過。9月の大綱策定後に「なるべく早く」具体的な連携事業に踏み込むと回答したが、連携内容・実施時期とも未定。
📌 議題① 孤独・孤立対策推進法に基づく本市の取り組み
💬 近藤久子 議員
高齢化に加え単身世帯が増加傾向にある庄原市において、孤独・孤立対策の事業として何を最も重要視しているのか。毎年5月が孤独・孤立対策強化月間とされているが、本市の事業化にあたっての重点を伺いたい。
🏛 八谷市長
重要視する点は3つ。①属性や世代を問わない包括的な相談支援体制の整備、②支援する者が1人で抱え込まないよう顔の見える関係づくりと連携体制の構築、③住民同士の見守り合い・居場所の推進。現在、重層的な支援体制の構築に取り組んでいる。
ステータス:検討中
💬 近藤久子 議員
各機関が難しい事例の大変さを分かち合える話し合いの機会は設けられているか。また教育・福祉・労働といった分野を超えた多機関連携はどのように進めるのか。
🏛 社会福祉課長
庁内では係長を中心としたワーキングと管理職会議で情報共有を図っている。今後メンバー構成の詳細を詰めていきたい。教育・福祉面では社会福祉協議会委託のサポートルーム「ひなたぼっこ」を設置済み。労働面では事業所のメンタル対策等への対応をお願いしている。
ステータス:今後詰める
💬 近藤久子 議員
1人暮らし高齢者等巡回相談員の連絡協議会が市内各地域に設立されている。困難事例・研修内容を地域間で共有するため、全市で情報を集約しオンラインや書面でも共有できる仕組みを作っていただきたい。また「いきかたノート」の普及時に「緊急連絡先と保管場所は必ず書きましょう」の項目を伝えるよう徹底してほしい。
🏛 高齢者福祉課長
各地域の協議会の情報が現在は地域内にとどまっているため、協議会間を有効にリンクさせ情報の共有が図れる体制も必要と考えている。オンラインや書面による情報共有も有効と考える。「いきかたノート」(平成30年作成・令和7年改定)には緊急連絡先記載欄があり、保管場所を身近な人に伝えることも重要だと考える。
ステータス:有効と考える(実施時期未定)
📌 議題② 庄原市田園文化センターの施設現状と2階キッズスペース
💬 近藤久子 議員
田園文化センターは平成元年建設・築37年の借地物件。鉄筋コンクリートの法定耐用年数は47年(平成10年改正)で、残り10年となっている。公共施設を借地に建設した経緯は何か。また築37年にわたる借地料を考えれば買取りを検討するのが自然ではないか。借地料の減額交渉をしたことはあるか。
🏛 牧原教育長/生涯学習課長
【教育長】市民の利便性・周辺施設との連携を総合的に勘案して現在地に整備した。土地取得・施設移転の可能性は検討したことがあるが、地権者の意向・移転場所・財政状況から現在に至る。今後は施設の老朽化・利用実態・財政負担・将来展望を踏まえ総合的に検討する。
【生涯学習課長】借地料の減額交渉は何度か行ったが、現在に至っている。
ステータス:総合的に検討(具体策・期限なし)
議論が白熱した場面 ― 駐車場問題への繰り返しの追及
💬 近藤久子 議員(繰り返し追及)
駐車場問題は平成元年から指摘されている。現在もシルバー人材センター裏の駐車場は施設から離れており、雨天時に子連れの利用者が横断歩道を渡らなければならない。玄関前への無断駐車も常態化している。田園文化センターの近くに駐車場を確保してはどうか。
「前向きにお考えいただきたいと、前向きにお考えいただきたいと思うんですけれども、もう一度答弁をお願いします。」
🏛 生涯学習課長(繰り返し答弁)
子育て世代の来館者から雨天時の負担についてのご意見は聞いている。利用者の声を伺いながら施設利用における課題の把握に努めたい。図書館協議会等でも検討を行いながら、利用者の利便性に努めていきたい。
繰り返し同趣旨の答弁:具体策なし
💬 近藤久子 議員
2階キッズスペース(令和6年4月オープン)は開設から2年を迎えた。1日平均15組の利用があると聞いているが、子どもの手が届かない高い本棚の声があるがご存知か。子どもたちが自分で本を選べる環境を整えてほしい。
🏛 牧原教育長/生涯学習課長
【教育長】キッズスペースは幼児期から家族と本に親しむ居場所として令和6年4月にオープン。1日平均15組の利用、トラブルや事故報告もなく、継続的に訪れる親子もあり定着している。本年度の教育フォーラムは読書活動をテーマとする予定。
【生涯学習課長】本棚の高さについては「幼児の手が届かない」という声を聞いており認識している。
課題認識あり(改善方針の明示なし)
📌 議題③ 協働のまちづくりの具体策としての郵便局との連携
💬 近藤久子 議員
地域に根ざした安心感のある郵便局との連携は住民サービス向上につながる。現段階の計画を伺いたい。
🏛 八谷市長
郵便局が地域に根ざした拠点であることは認識している。「第3期庄原市行政経営改革大綱」(現在審議中)に位置づけており、市内22箇所のネットワークを活かした連携メニューについて研究を進めるとともに、関係者との意見交換を重ねながら現実性の高いものから段階的に検討する。
ステータス:大綱審議中・段階的に検討
議論が白熱した場面 ― 事例集の認知を三択で問いただす
💬 近藤久子 議員
総務省が令和7年3月に出した「郵便局の利活用事例集」をご存知なのか、見たこともないのか、見ようと思うのかどうなんでしょうか。事例集にはオンライン診療、薬剤代理、買い物支援、水道メーター検針など多様な連携事例がある。令和3年の包括協定から5年経過しているが、答申を待つのもいいかも分かりませんが、十分に研究していただきたい。
🏛 経営戦略課長
事例集を含む資料は把握しており、郵便局と様々な協議を進めているところ。令和3年の包括協定に基づき連携できる方策を継続して検討している。将来的に郵便局の強みを活かした市民生活の利便性向上につながる事業について、なるべく早く実現できるよう今後も協議を進めてまいりたい
「なるべく早く」と回答(内容・時期は未定)
📋 最終構図のまとめ
孤独孤立対策
重層的支援体制の事業化を予定するも、体制の具体像・スケジュール・多機関連携の詳細は「今後詰める」段階。巡回相談員の協議会連携・「いきかたノート」の徹底活用は「有効と考える」との回答にとどまった。
田園文化センター
借地買取り・駐車場確保・本棚改善のいずれも具体的な改善策・期限は示されず。「総合的に検討」「把握に努める」という答弁が繰り返された。平成元年から続く駐車場問題の解決は見通しが立っていない。
郵便局連携
令和3年の包括協定を踏まえ、第3期大綱への位置づけと郵便局との継続協議を表明。「なるべく早く実現」との意向は示されたが、連携する具体的な事業・内容・実施時期は未定。
📅 今後の注目スケジュール
令和8年(2026年)6月30日
第3期行政経営改革審議会(最終回)
令和8年(2026年)7月7日
審議会から市長への答申
令和8年(2026年)9月
第3期行政経営改革大綱の策定(郵便局連携を位置づけ)/高野地区の巡回相談員連絡協議会設立予定
令和8年(2026年)度中
重層的支援体制整備事業の事業化(予定)
➕ さらに詳しい背景や調査結果(詳細レポート)を見る
【対象議会】令和8年(2026年)6月定例会 一般質問
【議題】孤独孤立対策・田園文化センター・郵便局連携について
【質問議員】近藤久子(市民の会)
1. 議論の前提となる市の現状と取り組み

【孤独孤立対策】令和6年4月1日、孤独・孤立対策推進法が施行された。令和6年6月定例会では地域協議会の設置について質問があり、市は「先進事例を研究し、令和8年度に重層的支援体制整備事業を事業化したい」と答弁していた。現在、庁内では係長を中心とするワーキングと管理職会議を設置し情報共有を図っている。また学校でも家庭でもない多様な居場所として、社会福祉協議会に委託しサポートルーム「ひなたぼっこ」を設置済み。家庭児童相談員による希望者への家庭訪問も実施している。1人暮らし高齢者等巡回相談員の連絡協議会は、庄原・西城・口和・比和・総領で設立済み、高野は令和8年9月に設立予定、東城も前向きに検討中。庄原「いきかたノート」は平成30年に作成・令和7年に改定済みで、緊急連絡先と施設・人の連絡先を記載する欄がある。地域では民生・児童委員、老人クラブ、郵便局・生協・移動販売事業者による見守りが行われている。

【田園文化センター】田園文化センターは平成元年建設・築37年。鉄筋コンクリートの法定耐用年数は47年(平成10年改正)のため、残り10年となる。総事業費5億363万7,000円、床面積1,200㎡。借地で運営しており、地権者の意向・移転場所・財政状況から現在に至る。借地料は継続的な財政負担として公共施設等総合管理計画に課題として位置づけられている。専用駐車場はシルバー人材センター裏に設置。2階キッズスペースは令和6年4月オープン、1日平均15組が利用、トラブル・事故報告なし。

【郵便局連携】庄原市と郵便局の包括協定は令和3年に締結済み。市内に郵便局22箇所(自治振興区も22箇所)のネットワークがある。「第3期庄原市行政経営改革大綱」(現在審議中)に郵便局連携が位置づけられており、6月30日に最終審議、7月7日に市長答申、9月に大綱策定が予定されている。

2. 議員が提示した現場の現状と調査結果

【孤独孤立の統計データ】令和7年改正の「孤独・孤立対策に関する施策の推進を図るための重点計画」の内容として、小中高生の自殺者数は令和6年に529名(過去最多)、孤立死者数は内閣府の令和6年推計(令和8年4月15日公表)で約2万2,000人、2050年の単身世帯推計は44.3%という数値が示された。

【巡回相談員連絡協議会の研修内容】各地域の連絡協議会は研修費4万円で独自の研修・視察を実施している。庄原:高齢者の健康作り、西城:名立振興区で高齢者の地域交通の課題を視察、口和:高齢者の見守り、総領:高齢者の住宅火災の防止。議員はこれら各地域の知見を全市で共有する重要性を指摘した。また巡回相談員が鍵を預かるほどの信頼関係を築いた事例を紹介し、孤独死を早期に発見するための取り組みの意義を強調した。

【田園文化センターの歴史的経緯】平成元年9月20日の市議会だよりに駐車場問題の質疑が記録されていることを提示。当時の答弁では「ジョイフルの駐車場を協議している」「多目的ホール使用時は市民会館やジョイフルの駐車場を適宜協議する」とされていた。現在もジョイフル側からの「小さな橋」(ひらがな表記)が存在し、駐車場として活用できる可能性を指摘した。

【郵便局連携の先進事例】総務省「郵便局の利活用事例集」(令和7年3月)を提示。オンライン診療・薬剤代理業務・買い物支援・水道メーター検針など多様な連携事例が全国各地で実施されていることを紹介。庄原市では無集配地区が多く、農協金融が引き上げる地域もある中で郵便局の役割は大きいと指摘。国が63億円規模の支援を行っていることも紹介した。

3. 議員の質問と市への訴えの要点

孤独孤立対策:

  • 早期発見後の支援体制において「誰が動くのか」の役割分担と共通認識の構築
  • 支援者が困難事例の大変さを分かち合える話し合いの機会の設置
  • 教育・福祉・労働分野を超えた多機関連携の推進
  • 巡回相談員の連絡協議会間でオンライン・書面による全市情報共有の仕組みの構築
  • 「いきかたノート」普及時に「緊急連絡先と保管場所は必ず記入」の項目を必ず伝えること

田園文化センター:

  • 借地買取りの経緯確認(何度か検討・交渉があったが実現せず)
  • 田園文化センター近くへの駐車場確保(前向きな検討を繰り返し要請)
  • キッズスペースの本棚を子どもの手が届く高さに改善すること

郵便局連携:

  • 総務省「郵便局の利活用事例集」を活用した具体的な連携策の早期研究・実現
  • 大綱策定後の形骸化を防ぎ、実質的な取り組みへ早期に移行すること
4. 議論が白熱した場面(重要)

【田園文化センター駐車場問題での繰り返し追及】生涯学習課長が「利用者の声を聞きながら課題の把握に努める」という答弁を繰り返したのに対し、近藤議員は「駐車場をもっと近くという声が大きい場合には前向きにお考えになるんですか」と直接問い返した。課長が再び「図書館協議会等もございます」と同様の趣旨を答えたため、議員は「もう一度答弁をお願いします」と三度目の答弁を要求。「前向きにお考えいただきたいと、前向きにお考えいただきたいと思うんですけれども」と同じ言葉を二度繰り返して要求を強調した場面が見られた。最終的に議員は「それを信じて待つことにいたします」と締めくくった。

【郵便局連携での事例集の認知確認】近藤議員が「総務省の郵便局の利活用事例集というのをご存知なのか、見たこともないのか、見ようと思うのかどうなんでしょうか」と三択形式で鋭く問いただした。経営戦略課長は「把握して様々な協議を進めている」と回答したが、議員は「答申を待つのもいいかも分かりませんけれども、十分に研究していただきたい」とさらに早期対応を迫った。

5. 市の答弁と今後の方向性 ─ 結論
【孤独孤立対策】
回答:重層的支援体制整備事業として令和8年度に事業化する方向で検討中。ただし体制の具体像・スケジュール・多機関連携の詳細は「今後詰めていきたい」の段階。
今後の対応:巡回相談員協議会間の情報共有は「有効と考える」、「いきかたノート」活用の徹底も「多くの皆さんにご活用いただきたい」との回答にとどまる。
最終スタンス:「検討中」「詰めていきたい」「有効と考える」という表現が多く、令和8年度事業化に向けた全体像は明示されなかった。
【田園文化センター】
回答:借地買取りは「様々な可能性を検討したことがある」が現在に至る。借地料の減額交渉も「何度か行ったが現在に至る」。駐車場は「利用者の声を聞きながら課題把握に努める」。本棚の高さ問題は認識あり。
今後の対応:施設全体のあり方について「老朽化・利用実態・財政負担・将来展望を踏まえ総合的に検討する」との方針。
最終スタンス:借地・駐車場・本棚のいずれも具体的な対応策・期限は示されなかった。
【郵便局連携】
回答:令和3年包括協定を踏まえ継続協議中。第3期大綱に位置づけ、9月の策定に向け審議の状況を見守りながら進める。
今後の対応:「なるべく早く実現できるよう今後も協議を進めてまいりたい」との意向を表明。
最終スタンス:早期実現の意向は示されたが、具体的な連携事業の内容・実施時期は示されなかった。
ウェルセレクション庄原 〜選択と決断が未来を創る〜

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