横路議員の質問

20266月定例会で、横路政之議員は「物価高騰等地域経済対策及び難病患者等の避難支援」について質問しました。国の地方創生臨時交付金第2弾を活用した支援策が今議会で可決された一方、横路議員は中小企業・小規模事業者の継続的な対策強化と、難病患者への個別避難計画の実効性・医療的ケアが必要な患者への具体的支援体制を質しました。市は「国・県の動向を注視しながら必要な対策を講じる」と答弁しました。物価高騰への即効支援と中長期対策の両立、そして医療的配慮が必要な避難弱者への支援拡充が今後の焦点です。



2026年(令和8年)6月定例会 一般質問

物価高騰等地域経済対策及び難病患者等の避難支援について

📊 質問議員:横路政之 議員 議席番号 確認中

テーマ①:物価高騰による地域経済対策・市独自支援の可能性・国県への要望
テーマ②:難病患者等の福祉避難所・個別計画・停電対策・医療連携

📋 議論の背景

📈 地域経済の現状
  • 食料品・日用品の価格高騰が続き、市民生活・事業者経営が圧迫
  • 中東情勢による原油価格の上昇→物流・農業・製造業に影響
  • 本市の事業者はほぼ全て中小企業・小規模事業所
  • 今議会で物価高騰対策支援地方創生臨時交付金(第2弾)を活用した支援策を可決
  • 市独自の大規模支援策は「財政的に困難」という市のスタンス
  • 国による中東情勢対応予備費:2兆5000億円の補正予算が成立
🏥 難病患者等の避難体制
  • 福祉避難所:市内11施設と協定締結・指定福祉避難所として指定済み
  • 受け入れは「日頃から施設を利用している方」を基本→全員受け入れは物理的に不可
  • 個別避難計画:民生委員が訪問・調査・避難先と支援者を明記
  • 非常用電源:可搬型発電機123機・EV/PHV公用車13台
  • PHV1台で750W・53時間分の電力供給(メーカー公表値)
  • 図上訓練・移送訓練は実施中、実際の移動を伴う訓練は難しい場合も

💡 議論のポイント

📡
リアルタイムの「生の声」を誰が拾うか
市内事業者の経営実態は刻々と変化している。商工団体経由の情報収集だけで追いつくか?横路議員は公式LINEへの意見募集追加を提案した。
🟡 SNS活用手法を「検討」
💼
市単独では限界——では国・県への要望は?
大規模独自支援は財政的に困難と市は答弁。ならば国・県への要望を早急・具体的に行うべきと議員が追及したが、「状況を把握してから」という答弁にとどまった。
🟡 「把握次第、具体的に要望」
南海トラフ級の長期停電——2日分で足りるか
PHVの53時間(約2日分)の電力確保は平常災害なら有効。しかし長期化する大規模災害では燃料補給が課題。議員が「訓練なしに現実には対応できない」と強く警告。
🟡 機動的活用・継続的な啓発

💬 質疑応答(チャット形式)

📈 大綱1:物価高騰等による今後の地域経済対策
🗣️ 横路政之 議員(Q1)
今後さらに地域経済への影響が拡大した場合、市内事業者等の状況をどのように把握していくか。市独自での生の声の把握方法、具体的な手段はあるか。また公式LINEを活用した意見募集も考えられるのではないか。
🏛️ 八谷市長 / 政策企画課長 / 経営政策部長(A1)
各部署で商工団体・農業団体・福祉関係団体と情報共有や意見交換を実施。窓口対応・現地訪問での聞き取りも継続中。市民提案箱・対話集会・「市民と語る会」など多様な機会で生の声を聞いている。SNS・公式LINEなどによる情報収集についても「どのような形で広く市民の声を受け止められるか、手法を検討する」と回答。
🟡 SNS活用「検討する」——具体的実施時期は示されず
🗣️ 横路政之 議員(Q2)
「国・県の支援を待つしかない」というスタンスでは、刻々と変わる状況に追いつかない。第3弾の独自支援はどういう状況になったら実施するのか。もっと積極的に市民・事業者を守る姿勢を示すべきではないか。
🏛️ 政策企画課長 / 経営政策部長(A2)
大規模な独自支援は財源的に難しく、抜本的解決には至らない。「庄原市固有の課題」を見極め、必要な対策を講じることが重要。財政の中でどの程度の予算を確保できるか慎重に判断する。国・県の支援策が事業者に届くよう、情報提供・相談対応に努める。
🔴 大規模独自支援は「財政的に困難」を明言
🗣️ 横路政之 議員(Q3)
市単独での対応に限界があるなら、国・県に対して具体的にどのような内容の支援拡充を要望するのか。「来年から検討」では間に合わない。早急に動いてほしい。
🏛️ 八谷市長(A3)
引き続き市内事業者等の実情を把握した上で、全国市長会・広島県市長会等を通じて「事業者のニーズに沿った支援策の拡充を国・県に要望する」。要望の具体的な内容は状況の把握を進めながら精査していく。
🟡 「ニーズを把握次第、市長会を通じて要望」
🏥 大綱2:災害時における難病患者等の避難支援体制
🗣️ 横路政之 議員(Q4)
一般避難所での生活が困難な高齢者・障害者・難病患者等の支援は重要だ。本市における福祉避難所の整備と受け入れ体制、要配慮者全員に対応できているか、周知は十分か。また一時避難所を経由するのか、直接避難できるのか。
🏛️ 八谷市長 / 危機管理課長(A4)
市内11の福祉施設と協定締結・指定福祉避難所として指定済み(令和3年の法改正対応)。受け入れは「日頃から施設を利用している方」を基本に受け入れ順位を設定。全員の受け入れは物理的に不可だが第2開設避難所でも補完する。施設利用者は直接福祉避難所へ、それ以外の要配慮者は個別避難計画に基づく避難先へ。HP・防災計画に掲載し施設内でも共有済み。
🔴 全員受け入れは物理的に不可——優先順位で対応
🗣️ 横路政之 議員(Q5)
難病患者は1人1人症状が異なる。個別避難計画が「誰をどこへどのように避難させるか」まで実効性のある内容になっているか。水害・土砂災害・地震など災害の種類に応じた計画になっているか。
🏛️ 八谷市長 / 社会福祉課長(A5)
民生委員が要支援者を訪問・調査し、本人同意の上で名簿登録。個別計画書には支援者・避難先を明記して避難行動を具体化している。水害・土砂災害・地震等の種別に応じた避難先を設定済み。自治振興区・自主防災組織にも提供し地域での活用を促している。
✅ 災害種別ごとの避難先を設定・具体的行動計画あり
🗣️ 横路政之 議員(Q6)
人工呼吸器利用者にとって停電は命に直結する。南海トラフのような大規模災害では停電が長期化する可能性もある。発電機・EV公用車の53時間程度の電力でどこまで対応できるか。また医療機関・福祉施設との連携した実際の避難訓練は行っているか。
🏛️ 八谷市長 / 危機管理課長(A6)
可搬型発電機123機・PHV/EV公用車13台で対応。PHV1台は750Wで53時間(約2日)の供給が可能で、13台を機動的・柔軟に配備する。長期停電については「規模によって推測困難」としながらも可能な限り対応する方針。医療機関等との実際の移動を伴う訓練は施設ごとの実態に応じて難しい場合もあるが、図上訓練・移送訓練を実施中。出前トークなどでも防災訓練実施を呼びかける。
🟡 移動を伴う訓練は難しい場合も——啓発を継続

📊 最終構図まとめ

📡
生の声の把握
SNS活用を「検討」
市政懇談会でも収集
💼
独自大規模支援
財政的に困難
国・県要望で対応
🏥
福祉避難所
11施設・優先順位制
全員受け入れは不可
非常用電源
発電機123機・EV13台
機動的に配備

🗓️ 今後の注目点

令和8年7〜8月:市民と語る会
各地域で物価高騰の実態と困り事を把握。その内容を国・県への要望に反映させるか注目。
公式LINEへの意見募集機能追加
「検討する」と答弁があったが、実際に導入されるか・いつ導入されるかは引き続き確認が必要。
防災関連(継続課題)
個別避難計画の実効性向上・医療機関等との連携強化・福祉避難所の受け入れキャパシティ拡充の取り組みが継続する。
➕ さらに詳しい背景や調査結果(詳細レポート)を見る
【対象議会】2026年(令和8年)6月定例会 一般質問
議題:物価高騰等地域経済対策及び難病患者等の避難支援について
質問議員:横路政之 議員
1. 議論の前提となる市の現状と取り組み

本市では今議会で物価高騰対策支援地方創生臨時交付金(第2弾)を活用した支援策を可決した。前回の第1弾に続く措置である。国においては中東情勢対応予備費として総額2兆5000億円の補正予算を成立させており、広島県では庄原商工会議所に中東情勢影響事業者向けの特別相談窓口を設置している。市内事業者のほぼ全てが中小企業・小規模事業所であり、原材料・エネルギー価格の高騰や消費の停滞が経営に影響を与えている。市としては、各部署において商工団体・農業団体・福祉関係団体との情報共有・意見交換を継続し、窓口対応や現地訪問での聞き取り調査も実施している。難病患者等の避難支援については、市内11の福祉施設と協定を締結し、令和3年の災害対策基本法改正に伴い指定福祉避難所として指定した。個別避難計画は民生委員が要支援者を訪問調査し、本人同意の上で名簿登録・計画書を作成する仕組みで毎年更新している。非常用電源として可搬型発電機123機、PHV・EV公用車13台を配備している。

2. 議員が提示した現場の現状と調査結果

横路議員は、物価高騰の影響が「毎週状況が変わる」ほどリアルタイムで変化していることを指摘した。全国では廃業が増え始めている状況に言及し、庄原市の中小企業・小規模事業者も「じわりじわりと圧力が押し寄せている」と述べた。また、商工団体経由の情報収集では拾いきれない「声を上げられない市民・事業者」の困り事を把握する必要性を説いた。庄原市の公式LINEを活用した意見募集を具体的に提案した。難病患者の避難に関しては、受講した「難病患者と防災」講演で学んだ知見として、①症状・支援内容・災害の種類によって対応が異なること、②「協定を結んでいても誰をどこへどのように避難させるかが整理されていない」事例が全国に多いことを紹介した。また西日本豪雨の際に3日間の避難所生活を経験したことも語り、現実感をもって備えの重要性を訴えた。

3. 議員の質問と市への訴えの要点

横路議員が市に求めた主な内容は次の通りである。①地域経済の実態を「リアルタイムで」把握する手段を拡充すること(公式LINEの活用を含む)。②「国・県を待つしかない」という受け身のスタンスから、市独自でできることを積極的に探ること。③今後経済状況がさらに悪化した場合を見越して、国・県へ早急かつ具体的に支援拡充を要望すること。④市長に現在の庄原市の地域経済および市民生活への危機感と、今後の見通しを直接語ってもらうこと。難病患者避難については、⑤個別避難計画が「名簿のみ」に終わらず実際の行動計画として機能していることの確認、⑥停電時の電源確保の実態把握、⑦医療機関・福祉施設と連携した実際の訓練の実施を求めた。

4. 議論が活発になった場面(重要)

地域経済対策で最も論戦になったのは市の「スタンス」をめぐる場面である。横路議員が「もう金がないので国・県の支援を待つしかないというのはどうか」と繰り返し問うたのに対し、市側は「大規模な独自支援は財政的に困難。庄原市固有の課題を見極めて必要な対策を講じる」という答弁を維持した。議員が「第3弾はどういう状況になったらやるのか」と判断基準を問うても「財源の確保状況や経済状況を見て慎重に判断する」という回答にとどまった。最後に議員が「市長に危機感と見通しを語ってほしい」と要求したが、市長は「緩やかに回復する景気の中で各事業体から状況を聞いて判断している」と答えるにとどまり、深刻な危機感を前面に出した発言はなかった。難病患者避難では「全員は受け入れられない」という答弁を聞いた横路議員が「それで大丈夫と市民に言えるか」と押し返し、危機管理課長が「第2開設避難所も含めて対応する」と補足する場面があった。

5. 市の答弁と今後の方向性

【回答】
地域経済状況把握:「多様な手法で把握。SNS・公式LINEの活用を検討する」。独自大規模支援:「財政的に困難。庄原市固有の課題を見極めて対策を講じる」。国・県への要望:「市内事業者の実情をニーズに沿って要望する」(具体的内容・時期は未定)。福祉避難所受け入れ:「11施設・優先順位制・全員受け入れは物理的に不可」。個別避難計画:「災害種別ごとの避難先設定済み・具体的行動計画あり」。停電対策:「発電機123機・PHV/EV13台を機動的配備」。連携訓練:「図上訓練実施。実際の移動を伴う訓練は施設ごとに難しい場合もある」

【今後の対応】
令和8年7〜8月の市民と語る会や議員の地域活動を通じて地域の実情を把握し、国・県への要望内容を精査する。公式LINEでの意見募集については「手法を検討する」段階にとどまる。難病患者避難については個別避難計画の継続更新・福祉施設との連携強化・出前トークによる防災啓発を継続する。

【最終的な市のスタンス】
地域経済対策については「国・県の支援の最大活用」「市固有課題の見極め」「危機感は持っているが大規模独自支援は困難」という姿勢が一貫していた。難病患者等の避難支援については、個別避難計画の整備・電源確保・福祉避難所指定など制度的な整備は進んでいるが、実際の移動を伴う訓練・全員の受け入れ体制など「有事の実効性」には課題が残るとの認識を議員が示した。

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一般質問の全容はこちらから

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一般質問質疑応答
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